5年前の今日、日本では未曽有の大惨事が起こりました。
それは忘れる事の無い記憶であると同時に
過去の出来事ではなく、いまだに続いている私たち自身の問題でもあると思います。
今日のブログでは震災の後
実際に起こったエピソードをご紹介致します。
以下は当時の社員の日報の抜粋です。
お疲れ様です。
本日は恵比寿校勤務でした。
仕事とは直接関係ないのですが、本日とても心に残ったことがありました。
山の手線に乗って、いつものようにつり革につかまっていました。
最近は仕事のことで少し壁にぶつかっているなーということもあり、
音楽を聴いてうるうるとしてしまい、頭を伏せていると、、、
前にいるおばあちゃんが私に
「眠いんでしょ、ここにすわりなさい。
これからはあなたたちに頑張って働いてもらわないと。」
と言って、私に席を譲ってくれました。
私は最初「???」という感じでしたが、
譲って頂いた席を断ることもできず、なんだか半分気恥ずかしい気持ちと
親切にしてくれた気持ちに感謝し席に座らせて頂きました。
しばらくして、本当にうつろうつろ~となっていると
おばあちゃんが私の頭を撫でてきました。
私は「!!!」という感じですごくびっくりしました。
そして、おばあちゃんは私をじっと見て、
「あなたが、本当に孫に似てるのよ」と言ってきました。
私は撫でられてどんな反応をしていいか分からず、
とりあえず会話を続けようと思い、
「お孫さんはいくつなんですか?」と聞くと、、、、
「孫は地震で死んじゃったのよ。自慢の孫だったの」
といってポロポロと泣き始めてしまいました。
そして
「これからの日本はあなたたちが頑張って作っていってね。
死んだ孫の分まで頑張って」
と言われました。
私はなんだかその言葉とおばあちゃんの悲しさとやさしさが
ズシーンと伝わってきてすごく胸が痛くなりました。
そして、私もボロボロと泣いていました。
(それで課長にはひどい顔を見せてしまいました・・・)
仕事のことで悩んでいたことが少しふっきれて、
私が働くことはこれからの日本を元気にすることにつながるんだと
思ったらすごく励まされました。
それと、同時に仙台の地震によって私の知らない多くの人が心の底から絶望し、
悲しんでいる事実をまざまざと自覚し
本当に切なくてやりきれない気持ちにもなりました。
電車の中でこんなに人と人が触れ合うことがあるんだなぁと感動をしました。
(ACのCMみたいですが・・・・)
人と人が触れ合うところでしかドラマは生まれないなぁと本当に思いました。
電車の中でおばあちゃんが私のことを「ただの他人」と見ずに
「一人の人間」としてみてくれたから今朝の感動があったのだと思いました。
言葉にするのがとても難しいですが、
昨日マネージャーがおっしゃっていたように、
またおばあちゃんが私にしてくれたように
「クライアントを1人の人間としてみる」ところに
ドラマが生まれるのではないかと感じました。
私はまだ、クライアントさんの前だとすごく緊張してしまい、
フラットに見れない部分がありますが、
少しずつクライアントさんにちいさな感動を与えられる
そういう接客ができたらなと思います。
以上仕事とは関係のないお話でしたが、心にとても残ったことでしたので
日報に書かせて頂きました。
震災当時、ワンナップ英会話はこんなメッセージを発信していました。
【2011年3月13日付CEOコメントより】
2011年3月11日に発生しました東北地方太平洋沖地震の影響により、現在も茨城・長野等を含む震源からの余震も大小を問わず続いております。 その被害規模は阪神淡路大震災を超えるものが予想されます。この極めて深刻な事態において、お亡くなりになられた方々への哀悼を申し上げますとともに、 被災されている方々に心からお見舞い申し上げます。
当社ジェイ・マックス株式会社(ワンナップ英会話)におきましては、地震の影響や余震がある中、 起こり得る様々な事態を想定しながらスクールの営業を致しております。
被災地では未だ被害の全貌も見えず、政府、関係各所の皆様が現在も必死の捜索・救助活動を行っている最中ではございますが、 ワンナップ英会話では出来る限り平常営業を続け、首都圏における経済活動を停止させない事が私達に出来ることであると考えています。
またこの度、東北地方太平洋沖地震の義援金を企業として送ることを決定致しました。信頼の出来る然るべき機関を通し、被災地の救済・復興に少しでも役立つ事が出来ればと思います。
また、スクールでは出来る限り平常営業を続ける所存ではございますが、地震や余震による社員・講師の各事情により スケジュール等の急な変更が発生する可能性がございます。大変恐れ入りますが、 生徒の皆さまにおかれましてはご理解とご協力をお願い申し上げます。
今も被災からの復興に向けて懸命な努力をされる方々や
大切な人を失ってしまった方々、
様々な思いの中で日々を過ごされていると思います。
ワンナップでは震災の時から、
今後サクラナイトの売上の一部は毎年東北への義捐金とすると決定し
毎年この出来事を忘れることなく、私たちにできることを粛々と努力を
続ける事を誓いました。
忘れてはならない記憶とともに
毎日をひたむきに生きていきたいと思います。
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